ホーム > 信仰講話コンテンツ > 聖書の学び目次 > 聖書の学び(使徒言行録) どんな迫害をも恐れず主の中に立つ者

 | どんな迫害をも恐れず主の中に立つ者



(キリスト伝道者パウロの男らしい姿)


2025年02月06日


  『七日の期間が終わろうとしていたとき、アジア州から来たユダヤ人たちが神殿の境内でパウロを見つけ、全群衆を扇動して彼を捕らえ、 こう叫んだ。「イスラエルの人たち、手伝ってくれ。この男は、民と律法とこの場所を無視することを、至るところでだれにでも教えている。その上、ギリシア人を境内に連れ込んで、この聖なる場所を汚してしまった。」彼らは、エフェソ出身のトロフィモが前に都でパウロと一緒にいたのを見かけたので、パウロが彼を境内に連れ込んだのだと思ったからである。それで、都全体は大騒ぎになり、民衆は駆け寄って来て、パウロを捕らえ、境内から引きずり出した。そして、門はどれもすぐに閉ざされた。彼らがパウロを殺そうとしていたとき、エルサレム中が混乱状態に陥っているという報告が、守備大隊の千人隊長のもとに届いた。千人隊長は直ちに兵士と百人隊長を率いて、その場に駆けつけた。群衆は千人隊長と兵士を見ると、パウロを殴るのをやめた。


  千人隊長は近寄ってパウロを捕らえ、二本の鎖で縛るように命じた。そして、パウロが何者であるのか、また、何をしたのかと尋ねた。しかし、群衆はあれやこれやと叫び立てていた。千人隊長は、騒々しくて真相をつかむことができないので、パウロを兵営に連れて行くように命じた。パウロが階段にさしかかったとき、群衆の暴行を避けるために、兵士たちは彼を担いで行かなければならなかった。大勢の民衆が、「その男を殺してしまえ」と叫びながらついて来たからである。 パウロは兵営の中に連れて行かれそうになったとき、「ひと言お話ししてもよいでしょうか」と千人隊長に言った。すると、千人隊長が尋ねた。「ギリシア語が話せるのか。 それならお前は、最近反乱を起こし、四千人の暗殺者を引き連れて荒れ野へ行った、あのエジプト人ではないのか。」パウロは言った。「わたしは確かにユダヤ人です。キリキア州のれっきとした町、タルソスの市民です。どうか、この人たちに話をさせてください。」千人隊長が許可したので、パウロは階段の上に立ち、民衆を手で制した。すっかり静かになったとき、パウロはヘブライ語で話し始めた。』
(新共同訳 使徒言行録21章27~40節)


  ギリシャ語原文訳で
『しかし7日が終了しようとしていた時に、アジアからのユダヤ人たちが神域内で彼(パウロ)を観て、全群衆を混乱させ始めた。そして彼に手をかけた。《こう》叫びながら、「イスラエルの男たちよ、助けてくれ。こいつは民と律法とこの場所に敵対して、どこででも皆を教えている人間だ。さらにまたギリシャ人たちをも神域内へ連れ込んだ。そしてこの聖なる場所を汚してしまった」。なぜなら、町の中で彼(パウロ)と一緒にいたエペソ人トロピモを彼らは以前見ていた。その彼をパウロが神域内に連れ込んだと思い込んでいたからである。そして町全体が動揺した。そして民の一斉集合が起こった。そしてパウロを捉えて、彼を神域の外に彼らは引きずって行った。するとすぐ門が閉じられた。』


  パウロは「そして今や見よ、御霊に縛られたままこの私はエルサレムへ行く、その中で私を出迎えるものを識らないままで」と言って、キリストの聖霊に導かれて困難や迫害や怖れに負けずにエルサレムへ行きました。そしてエルサレムで主の兄弟ヤコブに会いに行きました。その後に反キリスト者より誤った疑いをかけられてパウロを捉えて神域の外へ引きずっていき門が閉じられました。
パウロは自分が困難な立場に立つことを恐れずに聖霊の示しに従うことを優先してエルサレムへ入りました。 思ったように反キリスト者はパウロを殺すために捉える行動をしました。
身の降りかかる危険より聖霊の導きの方を優先するパウロの信仰への熱さを感じました。


ギリシャ語原文訳で
『また彼らが彼(パウロ)を殺すことを狙っていたときに、通告が部隊の千卒長に達した。全エルサレムが混乱している、と。彼(千卒長)は早速兵士たちと百卒長たちを引き連れて、彼らの所に駆け下りた。それで千卒長と兵士たちを見た者たちはパウロを殴るのを止めた。そのとき千卒長は近づいて彼(パウロ)を捉えた。そして2本の鎖で《パウロが》縛られるように命じた。そして問いただした、彼は何者であるかを、また何を行った者であるかを、しかし他の者たちは、群衆の中で他の何かをわめいていた。それで騒ぎのゆえに確かなことを知ることが彼(千卒長)はできないので、彼(パウロ)が城塞の中に連行されるように命じた。それで階段の所に彼(パウロ)が来たときに、群衆の暴行のゆえに兵士たちによって彼が背負われることが生じた。なぜなら民の多数が《こう》叫びながら付いて来ていた、「彼を片付けよ」。』とあります。


  群衆がパウロを殺すのを狙っていた時に良いか悪いか知らずに、全エルサレムが混乱しているという通告が千卒長に達しましてパウロを2本の鎖で縛り、何者で何をしたかを知るために、城塞の中に連行されました。 群衆はパウロを石打をしたり何をするかわからない中でかえって千卒長に連行されたのは大ごとにも思いますが、しかしラッキーだったかもとも感じました。


  ギリシャ語原文訳で
『また城塞の中へ連行されようとしているときに、パウロは千卒長に言う。「あなたに向かって何かを言うことが、私に許されているだろうか」。それで彼(千卒長)は言った、「お前はギリシャ語で《話すことを》知っているのか。それなら、お前こそがあのエジプト人で、これらの日々の前に騒乱を起こし、そして4千人の刺客の男たちを荒野へ導き出した者ではないか」。しかしパウロは言った、「この私は確かにユダヤの人間だが、キリキヤのタルソ人であり、つまらぬ町の市民ではない。それであなたに頼む。民に向かって話すことを私に許してほしい」。それで彼(千卒長)が許したので、パウロは階段の所に立って民に手を振って合図した。それで非常な静粛が起こったので、ヘブライの方言で《こう》言いながら彼(パウロ)は呼びかけた。』


  パウロは千卒長にギリシャ語で「あなたに向かって何かを言うことが、私に許されているだろうか」。と問いました。
その時に千卒長は、「それなら、お前こそがあのエジプト人で、それらの日々の前に騒乱を起こし、そして4千人の刺客の男たちを荒野へ導き出した者ではないか」と言いました。このエジプト人はヨセフスの歴史によれば、ネロ帝(紀元五四~六八)の時にローマの政府を転覆せんとして起これる偽預言者で刺客四千(ヨセフスの歴史によれば三万)を率いてオリブ山に登りエルサレムの滅亡を眺めんとして遂にぺりクスに破られて滅亡した人で千卒長は疑いつつその人かもと考えたようです。
しかし、パウロは、キリストの福音を伝えるため、自己の立場を民に弁明するために千卒長と渡り合い、「この私は確かにユダヤの人間だが、キリキヤのタルソ人であり、つまらぬ町の市民ではない」。と言い、ユダヤ人でしたがローマの市民権をもっていたと千卒長に対して表明しました。
パウロのキリスト者として男らしい堂々としている姿に魅力を感じました。
千卒長といえば、立派な力ある役人だと感じますが、千卒長を前にしてもキリストの愛の力を後ろ盾にしてこの世のどんな権力者にも動ぜずに交渉をするパウロの姿にはキリスト者として学ぶことが大いにあると感じました。



  キリスト者としてパウロのキリストのためならば自分の生命も差し出せるキリストへの信頼と主への絶大な信仰を感じさせられました。私たちキリスト者もパウロに倣い、愛なるキリストの神様への祈りと全託の信仰を学び、信仰の向上を目指すことは大切だと感じました。


  主キリストの祝福が皆様に臨むことをお祈りいたします。


  (参考文献:ギリシャ語聖書対訳テキスト使徒行伝3(改訂版))


   





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